オッペンハイマーを見てきた日記
音の演出がすごいと思った。映画館で見られてよかったと思う。とくに実験のシーンとバスケットゴールのある部屋で演説しているシーン。光と音と足音。
久しぶりにこんなに長い映画を見たかもしれない。体力と集中力と腰と尿意が耐えきれるか心配でひるんでいたけど、意外となんとかなった。
「自分で罪を犯して同情を引こうとしないで」みたいなことをずばっと奥さんに言われたのがよかった。これは女性関係のことだったけど、他の事にも通じているのだろうな。
あと「他の人から責められて楽になりたいだけでしょう」みたいな台詞があった気がする。諦めというかでかいものに飲み込まれる無力感というか、どんどん偉くなっておかしくなって自分の手には負えなくなってくるのがなんとも言えなかった。
罪悪感があったにしろなかったにしろそこまで偉くなってしまった立場ではもう個人的な意見は何も言えないだろうなと思った。涙を流して謝罪されたという広島の女性の証言の映像が見つかったと先月くらいにニュースで読んだ。倫理って集団になるとわからなくなるものなのかもしれない。
ネットの評判どおり本当に突然濡れ場シーンがぶち込まれている。