「断食蝸牛」は身の毛がよだつほどの描写だった。触角に寄生しイモムシのような見た目になり、光の走行性をもち木の上へ登り、鳥へ食べられるという寄生虫は本当にいることを知っていた。ゾワゾワして居ても立っても居られなかった。おぞましい。
作中の自分が台無しにしてしまうのに為すすべ無く、敵視している下働きの女性よりも彼のため蝸牛のために何もすることができない。絶望感とグロテスクさがものすごくて一番印象に残っている。
「ビーバーの小枝」は爽やかな自然描写と穏やかな人間という感じで読んでいて心地よかった。
#感想