『となりの脳世界』村田沙耶香
コンビニ人間は読んだことがある。なので作者についてはあまり知らなかった。読んでいくと思ったよりも変わった方でギョッとしていたが、読み進めていくうちに親しみを感じておもしろく読めた。素敵な作者だった。ダイアログインザダークがとっておもしろそうだった。他の本も読んでみたい。
#読書メーター
https://bookmeter.com/reviews/119355738
所感として、めちゃくちゃ変な人だと思った。でもその、世間に馴染めていないかも、みたいな控えめな感じに親しみを感じておもしろく読めた。
『コンビニ人間』も世間に馴染めていない人の話で、わたしは読んだときに悲しく傷ついた。自分も当時、世間にあんまり馴染めていないし浮いてるかも、変じゃないかなって気にして生きていたから。だから、芥川賞取ったときに審査員の作家たちが「おもしろい」みたいな褒め方していたのが嫌だった。この作品は苦しみが描かれているのだと思っていたが、一人として触れていなかったから。それは世間から見て滑稽なんだというのが嫌だった。
そんなことを思い出していた。懐かしい。いまの心のもちようならば他の本も読めそう。