三津田信三「八獄の界 死相学探偵6」(角川ホラー文庫)を読んだ。
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黒術師を崇拝する者たちがいる。 黒い欲望を持った人々を犯罪へいざなう、恐るべき呪術の使い手・“黒術師”。黒捜課の曲矢刑事から、黒術師が崇拝者を集めたバスツアーを主催すると聞かされた俊一郎は、潜入捜査を手伝うことに。危険を承知で潜入した俊一郎だったが、バスツアーの参加者全員に、くっきりと死相が視えていて――。俊一郎たち参加者を次々と襲う、怪事件の真相は!?
(あらすじから引用)
今回は打って変わって潜入捜査を介して俊一郎がホラースプラッタ系の事件に当事者として巻き込まれる展開で、シリーズ内では新しい展開を見せており面白かった。
肝心の結末は怪事件らしいものとなっていて広げた風呂敷を高速で畳むが如く、相変わらずパワープレイな終わらせ方でしたが怪事件が進行している様は面白かったのでトントンといった感じ。
黒術師の正体や手下に関しても、あまり確信めいた部分までは到達せず遅々として進んでいない様子。本当に後二冊で終わるのか……?