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三上延「ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~」(メディアワークス文庫)を読んだ。

mwbunko.com/product/biblia/322

ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。
なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。
(あらすじから一部引用)

まぁまぁ面白かった。
相変わらず親子三代に渡って古書周りの謎を解いていくお話。真意が読めず人の気持ちや思惑を全て分かっていそうな智恵子に恐怖を感じるくらいには、また暗躍しながら動き回ってましたね。

結末的には少し不完全燃焼を感じる、キリの良い終わり方というよりは少し続きも匂わせている終わり方な分、終わり側にやられると少しモヤっとしますね。登場した夢野久作作品は一冊も読んでいないので、生きているうちに読めればなと思います。

 

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