綾辻行人「Another 2001(下)」(角川文庫)を読んだ。
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〈死者〉を“死”に還す。――三年前に同様の危機を乗り越えた経験を持つ卒業生・榊原恒一の助言を得て、想たちは事態に立ち向かおうとするが……。考えて。そして、思い出して。
猛威をふるう〈夜見山現象〉史上最凶の〈災厄〉。――止まらない残酷な“死”の連鎖、そして深まりゆく謎。恐怖と混沌、絶望のなか、物語は凄まじくも美しい破局(カタストロフィ)へと突き進む!
(あらすじから引用)
そんなに面白くなかった。
下巻の中盤までは何も謎という謎が無く順当に物語が進み、中盤から最後にかけては大して難しくもない力関係の謎を遅々とした展開で引っ張るだけで、過程がしつこいように感じマイナスです。
何やら続編も構想しているようだが、結局は似たようなことをやってるだけなので、いい加減次作では根絶の方で解決してくれるとよいですね。
ホラーとしても弱く、ミステリーとしても弱い。残念です。