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松葉屋なつみ「星巡りの瞳」(創元推理文庫)を読んだ。

tsogen.co.jp/sp/isbn/978448853

人を真なる道に導く、と予言されて生まれてきた白珠は、ある事件をきっかけに右目と宮城内での地位を失い、世捨て人のような生活を送っていた。だが、妹の代わりに旧都香久の御所守を買ってでたことから、運命の歯車は大きく回り始める。鬼の巣窟となった旧都に巣くっていたのは……。
(あらすじから引用)

結構微妙だった。
前作の「星砕きの娘」と同じ世界観を持つ過去編、
前作ほどの強い印象はなく何処となく平坦で緩急もあまり感じなかった印象。
主人公が捉え所のない飄々とした性格が故に最後まで同じように進み、鬼が登場する世界観は変わらずで信仰の移り変わりを緩やかに描けていた。

キャラクター的な部分で言うのであれば、付き人のつばめが甲斐甲斐しく世話を焼く場面が多く、健気で良かったです。主人公の白珠やつばめに少し泥臭い人間の部分が混じっていてその点は少し良かった。まぁもしシリーズの続きが出るのであれば読もうかな……

 

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