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斜線堂有紀「楽園とは探偵の不在なり」(ハヤカワ 文庫JA)を読んだ。

hayakawa-online.co.jp/smartpho

2人以上殺した者は“天使”によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。過去の悲惨な出来事により失意に沈む探偵の青岸焦は、「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱に誘われ、天使が集まる常世島を訪れる。そこで青岸を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。犯人はなぜ、どのように地獄に堕ちずに殺人を続けているのか。
(あらすじから引用)

楽しみにしていて長らく積んでいた。
期待通り結構面白かった、"天使"によって2人以上の殺人が許されない世界観と過去に傷を持つ"探偵"という舞台装置が上手くハマっており、物語として楽しめた。

トリック部分に関しては、個人的には少し惜しい気持ちになった。連続殺人ができない以上そうなるよねって感じのいくつか想像していたものを超えなかったので、その分クローズドサークルなどの舞台でミステリの空気感は濃かったので⭕️

少し消化不良な部分があったとは言え、やっぱり世界観や語られるライトな"探偵"という舞台装置などと一緒に物語を楽しむのが、個人的にはこの作品の落とし所な気がしました。

 

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