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城平京「虚構推理短編集 岩永琴子の密室」(講談社文庫タイガ)を読んだ。

bookclub.kodansha.co.jp/produc

一代で飛島家を政財界の華に押し上げた女傑・飛島龍子は常に黒いベールを纏っている。その孫・椿の前に現れはじめた使用人の幽霊が黙示する、老女の驚愕の過去とは──「飛島家の殺人」
あっけなく解決した首吊り自殺偽装殺人事件の裏には、ささやかで儚い恋物語が存在して──「かくてあらかじめ失われ……」
九郎と琴子が開く《密室》の中身は救済か、それとも破滅か。
(あらすじから引用)

密室殺人を題材にしたものが多かった短編集。
殺人事件に対して、後付けでどう解釈をつけるかと言ったようなお話が多く、詭弁や奇策の類のトリックなどが怒涛の勢いで出てきて面白かった。

怪異達の間では密室殺人を全て台無しにするのが流行しているというのも発想的にスタートとしては面白く、それに対して現実の推理を虚構とは言え重ねがけしていく手腕はお見事でした👍

 

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