横溝正史「扉の影の女」(角川文庫)を読んだ。
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築地の橋下で発見された若い女性の変死体。依頼人によると犯行現場は築地ではなく、西銀座の路地だという。事件の謎が俄然金田一の闘志を掻き立てる。金田一耕助の謎めいた日常生活も描く異色作!
(あらすじから引用)
古き良き金田一耕助シリーズ、表題作「扉の影の女」と短編「鏡が浦の殺人」で構成されていた。
金田一耕助の普段の懐具合や成果報酬など、あまり他作では語られない部分も出てきたりして意外な気持ちになった。
凶器のハットピンや夜行急行、ヒロポン中毒、駅の伝言掲示板など今時では見られないような時代めいたものを物語を通して感じられたのも良かったし、両作ともでおせっかいが故に粋な格好よさが人柄から出ている金田一耕助をまた一つ好きになってしまった♡
毎回金田一シリーズを読んで感じるが、科学などが今よりも発達してないからこその実地捜査で地道にアリバイや証拠などを揃えて頭の中で組み立てていく良さがあるので、面白いですよね。
(まぁたまにとんでもなこともありますが……)