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大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒」(ポプラ文庫)を読んだ。

poplar.co.jp/book/search/resul

真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」。謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基が働くこの店には、パンの香りに遠慮されて、珍客ばかりが来店。今回のお客様は、美人で妖しい「恋泥棒」バレンタインの大感動の食卓に発展! 器用な人たちの切なく愛おしい恋愛模様を描き出す物語
(あらすじから一部引用)

登場人物たちの誰もが心に傷を持ち、不器用に生きているからこそ、人を思い合う気持ちが心地よく表されているシリーズだなぁと改めて感じる。

「誰かの傘になる」という言葉がすごい素敵で、弘基まで回ってきた"傘"が今回のお客様「恋泥棒」である佳乃にも差し出されて、誰かにしてもらったことを別の誰かに返すことができる優しさの繋がりのような物語になっていてとても良かった😚

パン自体が物語の核となっているわけでは無く、ワンアクセント的に絡んでくるのだが、その際に色々なパンが出てくるもので読んでいるうちにどんどんパンが食べたくなってきました🍞

 

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