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田中小実昌「幻の女 ミステリ短篇傑作選」(ちくま文庫)を読んだ。

chikumashobo.co.jp/product/978

狂った男が異様なテンションで昔馴染みの女性について独白する「幻の女」、天国とこの世を行き来して自分を殺した犯人を探す「たたけよさらば」他、予測不能の結末、設定や形式、登場人物までが奇妙かつ巧妙に組み上げられた作品群。1960年代から70年代に執筆された“異色”過ぎる物語15編が初の文庫化。「ミステリ作家田中小実昌」の軌跡を追った日下三蔵による詳細な解説も収録。
(内容紹介から引用)

まぁまぁ面白かった、銘打たれた「ミステリ作家田中小実昌」として考えるのであれば、そこまでの域を出ないものの短編集として見るのであれば60,70年代ということを考慮すると楽しめました。

個人的に一つ楽しめたものをあげるのであれば「たたけよさらば」かなぁ。文体や物語に出てくる用語は今日日聞かないようなものばかり出てくるのだが、読みやすく綺麗な起承転結だったのが好感度高かったです。

ミステリといっても本格推理ではなく、サスペンス/ハードボイルド/SF/ホラーなど様々なジャンルがごった煮となった短編集なので気が向いた時に読むのにオススメはできそう :blobcatreading:

 

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