無事ルネッサンスシリーズが完結したら(ミュージシャンの連作宣言はほんっとうにアテにならないのでAct2が出る事にも正直驚いてるしそんな今になってもAct3は本当に出るのかと疑っているのだが)、文字通り「アメリカ音楽史」書いた大和田俊之さんにビヨンセのしかもルネッサンスシリーズにフォーカスしたボリュームたっぷりの単著を書いて欲しい
カントリー、どの人種に帰属すべき音楽なのかを決めなきゃいけないのなら(言うまでもなく決めようとする事自体バカバカしい。これは李氏さんが言ってる文化盗用という概念を振りかざす事の危険性と似ている)、白人と黒人でパカッと分ければ白人由来成分がおそらく多くなると思うのだけど、「多少影響した」どころではなく少なく見ても白人:黒人の比率が6:4くらいのかなり人種混濁の結果生まれた音楽だと俺は考えている。
なのに現在は完全に「白人の音楽」と思われているジャンルのスタイルを、一般的に黒人の音楽と解釈されているR&Bからスタートして押しも押されぬスターの位置を築いたアフリカンアメリカンの女性が多少の独自性を加えつつもあからさまにカントリーだとわかる曲を、しかもダンスミュージックの歴史絵巻のような前作のAct2と銘打ったアルバムの先行シングルとして出してきた事の批評性はちょっと音楽史上他に類を見ないレベルではなかろうかと見える。
ビヨンセの来たる新作は、まあ好き嫌いは当然も当然個人の自由としても、ポピュラーミュージック批評を志す者なら何らかの形でガッツリ向き合う事を避けられない作品になっているのではないか。
@nosutaruthedoo メンタルクリニック、温泉、整体 この3つをどれか(できればぜんぶ)やるのがおすすめです
温泉マークがきりのもりに到達したのは#19です
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