カント生誕300年だったのだけれど、その前にカントにはややうんざりしてしまって、祝う気になれなかった。批判的に精読すれば面白いかもしれないが、批判的に読まないと本当に無理。
「そりゃ、ケアを丸投げした男性の論理やろ」っていつも思う。デカルトもヤバのヤバだが、カントもヤバい。
スピノザでさえ、男尊女卑なので、女性が哲学を学ぶ困難さを思う。男性は「スルーして本質を読め」みたいなことをたまに言うが、いやいや本質が男尊女卑なんだって。なんなん、その頭でっかちな哲学は、という話。
「古典を読め!」みたいな言説にもジェンダーギャップがあり、「すんなり読めて良かったですね……」と思う……。
最近すごく思うのは、デカルトにしろ、カントにしろ、スピノザにしろ、ベルクソンにしろ世界史のなかで読まなきゃ摑めないということ。その思想には背景があり、文脈がある。適当にチェリーピッキングしても、わけわからんな、と。
日本の教育を受けた人間は批判精神をもぎ取られていることが多いので、「原典に当たれ!」みたいな男性哲学者はスルーして、まず彼らを批判的に分析している入門書を読むのが良いと思う。
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スピノザでさえ、男尊女卑なので、女性が哲学を学ぶ困難さを思う。男性は「スルーして本質を読め」みたいなことをたまに言うが、いやいや本質が男尊女卑なんだって。なんなん、その頭でっかちな哲学は、という話。
「古典を読め!」みたいな言説にもジェンダーギャップがあり、「すんなり読めて良かったですね……」と思う……。