第43回現代俳句評論賞について - 現代俳句協会
https://gendaihaiku.gr.jp/news/news-11239/
私は去年の受賞者でしたが、評論って難しいなと思います。価値判断で削られる割には報われない。
去年書いたものは、とにかく上野千鶴子 /蘭信三 /平井和子 編『戦争と性暴力の比較史へ向けて』(岩波書店、2018)が本当に、人生観が変わるほどに素晴らしかったので、杉田久女の作品に論で接合させました。この本がむしろ読まれて欲しいです。
第42回受賞作「『杉田久女句集』を読む――ガイノクリティックスの視点から」岡田一実 - 現代俳句協会
https://gendaihaiku.gr.jp/about/award/critic_award/page-10001/
上野千鶴子 /蘭信三 /平井和子 編『戦争と性暴力の比較史へ向けて』 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b345698.html
評価の多様性を訴えたときに、「多様性って何ですか?誰が男性で誰が女性?あー、わかんないので全部マジョリティ男性でいきます」というのが学術界隈でもあるようで、学術界隈ならもうちょっと複雑な論理を解そうとして欲しいです。学術界隈は過去の蓄積と社会構造によって「マジョリティ男性だけで価値判断するぜ!」になりやすい。もっと考えろや!と言っていく必要がどうしてもあります。