『バジーノイズ』人と関わらず孤独にDTMに打ち込む清澄が、同じ団地の住人・潮と出会ったことでミュージシャンとして人や社会との関わりが広がっていくという話
清澄の作る音楽が、最初は環境音を取り込んだ打ち込みのローファイミュージックだったのが、人間関係が広がるにつれベースやドラムが入って音色が広がったり、逆に感情を失った作曲マシーンと化した終盤ではつまらない打ち込み音楽になっていたり音楽の作り込みが作劇に生かされてたのが良かったです。あと、打ち込みをバンドサウンドでやるのガチアンチ人間としては、終盤で人に提供した曲がライブでバンドアレンジの更につまらない曲になっていたのがぐっと来ました。
(そもそも清澄の作ってる曲がlofi hip hop radioというかサクラチルビーツ過ぎてこれ売れるんですかねというのはあるんですが…)
そして、潮がマニック・ピクシー・ドリーム・ガールすぎるのでは〜〜と思っていたところにきちんとその回答があったり、高低差の活かし方とか、風間太樹監督作初めて見るけどたしかにそつなく上手いなと思いました。