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言っていることは分かるんだけど、同時にそのようなある種の「恨み」の感情(精神分析の言葉だと「羨望envy」と名付けられている)が、実際にその人の人生を規定してしまうという悪循環みたいなものがあるんだよな。

面接をしていると強くそれを感じることは多いし、何なら私自身もかつてそうだったし、今もそのような部分はまだ残っているような気もしている。それがあると、自分の成長や幸福になるための努力に「制止」がかかる。

「羨ましい」とか「良いな」という感情が、「それを自分も手に入れる」(例えば社会運動などをして)という方向に使われずに、「それを手に入れている奴らがずるい。許せない」みたいな方向に働くので、誰も幸せにしない心の働き。

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「一気に転覆して恨みを晴らす」という気持ちはあるけれど、もはや復讐だけが目的化してしまっていて、自分が何が欲しいかが見えなくなっていたりする。

「俺らを見下した奴らを懲らしめてやりたい」…みたいな、主体のない破壊的欲求がそこでは中心を占めいるようで気が滅入る。

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