私に言わせると、御恩だとか、義理だとか言っている社会は、クラインのいう「感謝」にまで至ってないんだよ。
そういう人はたくさんいる。
強い者、力のある者が弱い者を庇護して助けるのは当たり前じゃない。
ましてや親なんて、自分が作った子どもを愛しみ育てるのは、そりゃ当然でしょう。
もちろんそれができない事情にある人はいるし、それはそれで社会が助けるのも当然。
見返りは子育ての楽しさや子どものかわいさ。それでチャラだよ。
子どもは「ありがとよ」と感謝してチャラ。あとは自分が幸せになるのがお返しでしょ。
それを「恩がある」とか言って背負い込むと、いきなりなんだか重たくて煩わしいものになっちゃうでしょ。
それで今度親が年老いて世話が必要になったらそれはそれで弱い人を放って置けないって事で世話をすれば良い。わざわざご恩を持ち出さなくても人情で十分。
もちろんそこも行政が何とかしてくれなければ重たすぎて親子共々潰れちゃうから。
基本はペイフォワードだよね。
何というか、親子に限らず、誰かに何かをして貰うと、それは必ず返さなきゃならない事になってしまって、負担を感じてむしろ恨みを溜める人が世の中には多すぎる。
誰かに何かするのはその人の自発的行為だし「ありがとう」でおしまいなんだよ。