どう言う文脈で出てきたかと言うと、アジアの他の国との交流をするための学会で、その先生が戦争で日本が犯したアジア諸国への罪について、発表したところ、中国や韓国などの参加者から、実は自分の身内は「日本人に殺されて亡くなっている人がたくさんいる。でも日本の人がその話に全く触れてきていなかったから、私もそう言う話は言い出しづらかった」と言うような反応が結構あったと言う話から。
相手は言ってないだけなんだよ。心の底ではずっとわだかまりがきっと鉛のように残っていて、それがおそらくはいくら国際学会なんかやったところで、心の底から交流しようという気持ちにさせていない…でもそのこと自体を飲み込んで伝えてきて貰えない…そう言う状態がずっと続いているんじゃないか。まずは口を開くべきはこっちなんじゃないか、…みたいなことを私は思った。