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精神分析的な心理療法をやっていて、親にずっとこれをやられて育った人たちの面接はとても大変です(今は親というか、この国の文化全体がそのようになっているので、なおさら大変)。自分は常に侮辱されていて貶められているという恨みを溜めていて、転移の中ではそれは治療者に向くのだけれど、それをそのまま表現することでなおのこと痛めつけられると感じているので、彼らは絶対に本気で抗議しない。怒らない。表面上はひたすら服従しながら恨みは募る。私自身、親がそういうタイプだったので気持ちはわかるのだけれど。
mstdn.jp/@bandeapart72/1095318

このような揶揄いに対して、よく、真面目に相手すると(本気で怒ると)相手を喜ばせるだけだから、無視して放っておいた方が良いという人がいますが、それこそが相手の術中に嵌っていくプロセス。つまりそれをやることで、相手と同じレベルまで引き摺り下ろされてしまうということ。人間らしく当たり前に怒ったり、悲しんだり、喜んだりする心を殺されてしまう。

虐待を受けて育った人は無理やりそれをされてきて、自らの感情を素直に感じたり表現したりすることが難しくなる。それは自分がなるべく傷つかないための悪意から心を守る防衛なんだけど、そのことで心を殺して生きるのが習い性になってしまいます。だから、そうやって人の心をオモチャにしたり踏み躙ったりしてくる相手に対抗するためには、自らの生き生きとした感情を持ち続けることが大事。相手への侮蔑と嫌悪と怒りと共に。平気になったり気にしないようにしたりすると、敵の思う壺。

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