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【12/21】コナン・ドイルの心霊学 死んだことに気づかないスピリットの存在 akito-takizawa.com/2024/12/21/
さて、死後の事情の中で、われわれ人間にとって不思議でならないことがひとつある。それは、死んだ直後は、自分が死んでしまったこと、つまり肉体がなくなって別の境涯にいることに気づかない、ということである。地上の日数にして数日たってようやく気づくというのが一般的で、中には何か月も何年も、例外的には何世紀もの間、ずっと地上にいるつもりでいるスピリットもいるという。

これは一見信じ難いことであるが、それは死の現象を肉体現象としてのみ見ている人間の習慣がそう思わせるのであって、スピリチュアリズムの観点からすれば、きわめて当然のことであると納得がいく。

自分というのは霊的意識体なのであるから、肉体から脱け出たあとも、意識そのものは何ら変るところはないわけである。しかし、“死んだ”という事実に気づいた時は誰しも当惑し、その当惑した精神状態が、霊界での生活への導入の妨げになることがある。

その意味からも、地上にいる時から死後の実情について基本的な認識をもっておくことが大切なのである。死を全ての終りと考えている場合、あるいは宗教的信仰がまったく事実から懸け離れている場合には、誰しも死後の体験を

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