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【8/26】モーゼスの「霊訓」(中)第16節 真理と宗教 akito-takizawa.com/2024/08/26/
脚下照顧(きゃっかしょうこ)

地上のすべての民族にそれ相当の真理の光が授けられております。それを各民族それなりに最高の形で受け取り、それなりに立派に育て上げられたものもあれば、歪められてしまったものもあります。

いずれにせよ、結局はその民族固有の必要性に応じて変形されてきております。それゆえ、地上のいかなる民族といえども、真理独占を誇り、それを他民族に押しつけんとす無益な努力が許される道理はないのです。

これまで地上に発生したどの宗教も – バラモン教もマホメット教もユダヤ教もキリスト教も – それ独自の特異な真理を授かってきたのであり、ただ人間が勝手にそれを真理のすべてであると思い込み、わが宗教こそ神の遺産の相続人であると自負したにすぎません。

その過ちを最も顕著に示しているのが、ほかならぬキリスト教です。教会こそ神の真理の独占者であると思い込み、地上全土にそのランプの光を持ち歩かねばならぬと信じていながら、その実、教会内部において対立する宗派がいちばん多いのもキリスト教であるという事実が、その過ちを何よりも雄弁に物語っていると言えるでしょう。

内部の分裂、その支離滅裂の教義、互いに愛を

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