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【ほぼ百字小説】(5453) 今夜も月を見に行く。そういう季節なのだ。狭い路地を奥へ進むと小さな空き地に出る。そこに立てばいつでも月が見える。だからあれは本物の月ではない、という者もいるが、それは我々だって同じようなものだろうし。
 

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