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【ほぼ百字小説】(5114) ずとんっ、と吹き抜ける突風が、いろんなものを運んで来ると同時にいろんなものを運び去った。盥の水底で冬眠をしていた亀が、今は石の上で甲羅を干している。冬の亀が吹き飛ばされて、春の亀と入れ替わったのかも。
 

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