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【ほぼ百字小説】(4870) たまに不意打ちのようにあの風景が現れる。街中にぽかんと口を開けた空き地に草がざわざわと揺れている。その向こうにあるはずのビルの壁が無い。あわてて通り過ぎるが、いつかその風景の中に立つことは知っている。

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