校正者である牟田都子さんの『文にあたる』を読了。
作者はなぜそう書いたのかを「読む」こと。
その意図を「書かれていること以上に書かれていないことを読もうと意識」して想像をめぐらせ見極める姿勢と、しかし「書くことはもっと自由でいい」と作者を尊重する姿勢。
言葉と作品にここまで真摯な思いを持って誠実に臨んでいる人たちが関わって、「本」が形になっていることを知れる安心感といったら…!
ちょうどこの『文にあたる』を読み終えたすぐ後に、先週のNHK『プロフェッショナル』での校正者・大西寿男さんの回を観たので、大西さんの校正へのひたむきさには余計にこみ上げてきた。
この番組へのSNSでの反響や疑問・議論について牟田都子さんがブログを書いていて、そちらもすごく良かった。