『君のためなら千回でも』を読んだ
・上巻はずっと嫌なことが起きることがわかっているので(本の書き出しからも、アフガニスタン情勢の知識からも)ページを繰る手が止まりがちだったけど、下巻に入ってからはするすると一晩で読んでしまった
・とはいえソ連侵攻前のまだ平穏だった頃のアフガニスタンなんて中々触れる機会もないので、上巻も結構興味深く読んだと思う
・ストーリーが捻ってあるとか小説のうまさというよりも、アフガニスタンが舞台であるということが意味をなしていた印象なので物足りなさを感じつつも、娯楽小説としてはすっきりとした終わり方で、これは2003年で物語が終わること、またアメリカで英語で書かれた小説だから……という影響はあるのではないかと思う
・アメリカ撤退後のアフガニスタンについて、今なら著者は何を語るのだろうと思う
『君のためなら千回でも』を読んだ 続き
・主人公も作中で生い立ちの環境が男ばかりだったと自己言及していたけど、民族間対立の話だけをするために女性キャラクターはあえてオミットしていたんじゃないだろうかと思う 二作目はちゃんと女性の話をするみたいですが