ちょうどワガママ戒厳令が出る前に『在日サッカー、国境を越える』を読み終えて、国旗の意味の重さについて考えていたところ、こうして様々な旗幟を鮮明にする光景を目にすることになった。ひとりの自分が立脚するもの、背負いたいものを明らかにする旗は歴史的にカウンターの意味を持つことも知った。
僕は日本国旗が放つシンボリックな「光」に対してケッと思ってきたから国旗制度そのものが好きではないのだけど、その好き嫌いを容易に口にできるのもまたこの国でのマジョリティだからだし、旗印とは国家の押しつけのみならず自分自身で選び取れる事なんだなと感じた次第。
「従わない」を選んで通る(顰蹙を買うとしても身は無事)のは特権であり、だとしてもみんながその特権を持てるような社会がいい。そうしたら特の字は外れるし。