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honto.jp/ebook/pd_32666198.htm
『イラク水滸伝』読み。巨大湿地帯アフワールを舟で旅する計画は、イラクの都市民の生活、シュメール文明時代に接続する湿地民の生活、うまい料理、謎の布、最強のコスパを誇る植物、水牛、愛の詩、政治情勢のあれこれを渦巻きに絡めとりながら、ついに昔ながらの手作り舟を漕ぎ出すに至る。
知らない事がいっぱい! というか、知ろうとも考えなかった事がいっぱいだった。なにがし国という名前の中に個人個人の生活があるという当然のことを高野氏の著作は伝えてくれる。水牛のゲーマルを食べてみたいとか伝統の布アザールや遺跡を直接見たいとか、すごく私的な動機で各地を訪ねられる日が来ることを望む。
p188で水牛同士の喧嘩を引き離し、他家の水牛との喧嘩だった場合は自分のところの水牛に加勢する賢犬(かしこいぬ)の話が出てきたメロメロになってしまった…。
 

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