「ペパーミント・キャンディー」のソル・ギョングが久々に出演したというTVドラマ「旋風」を見る。
「民主化」以降の韓国の政治の世界の権力闘争を描いたものだが、確かに、「ブルータスお前もか!」をはじめとして、カエサル、アウグストゥス時代の故事が時々引用される。
と同時に赤壁の戦いの諸葛孔明の策や「死せる孔明、生ける仲達を走らす」といった三国志演義由来の故事も以外に出てくる。
日本でも昔は三国志演義、かなり人口に膾炙しており、ある時期から漫画やゲームのアイコンとして若い世代にも受け継がれているとも仄聞していたが、学生に直接聞くとどうも違うらしい。
今の20代の若者はアイコンを三国志の「英雄豪傑」にするほどの「自信」はなく、それは「40代くらいまでの現象」というのだ。ふーむ。
しかし、よく使われる故事成語、第一に春秋戦国、第二に三国時代、と言われるほど「乱世」のものが多い。
グローバル時代に合わせてカエサルやアントニウス、キケロあるいはスキピオ、カトー、ファビウス(20世紀のフェビアン協会はファビウスの対ハンニバル戦略を意識して取られた)の故事の習得へと移行している訳でもない。
結局、いつもの故事成語・歴史の中等教育段階での習得の必要性に戻っていくのであるが、どうしたものか?