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 ロシア革命後、社会主義者と黒人解放運動を取り締まるために、連邦レベルで立ち上げられたのがFBI。現在と同じく「麻薬捜査」は表向きの口実に過ぎない。

 初代FBI長官フーバーは、1972年の死に至るまで、共産主義・社会主義と黒人解放運動を主要敵とし、マフィアとは「もちつ持たれる」の関係を続けた。

 他方、19世紀末の独占資本主義の成立によって、存立を脅かされた自営業者・小農民を支持基盤として抬頭したのが革新主義=ポピュリズムである。GHQ民政局長ホイットニーはこの立場に近い。

 1933年の世界恐慌の後、FRDを代表とする東部エスタブリシュメント、中西部(今のラストベルト)インテリ、そして南部民主党のある意味「同床異夢」として成立したのがニューディール連合(リベラル)である。

 GHQ民政局次長ケーディスはニュディーラーとして米本国で活躍していた。また3期続いたFRD政権はそれまで政権から排除されていたユダヤ系を積極的に登用。当時まだ「反ユダヤ主義」が強かった米では「Jew ディール」などと揶揄された。

 この流れは反共であったケネディにも引き継がれ、公民権運動への一定の後押しともなる。同時期に抬頭したフェミニズムと並んで、これが米リベラルのマイノリティ擁護(回収)へと繋がっていくのである。

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