何故「秋に受勲?」と思っていたら、どうも「文化の日」にあわせているらしい。
「文化の日」とはまた「毒にも薬にもならない」命名だが、11月3日は、元来明治天皇の誕生日として「天長節」ないし「明治節」と呼ばれていた。
戦後「天皇主権」体制が解体される過程で、当然この命名ではまずい、ということになり、「文化の日」に改名。
しかし、これまた「明治節推進委員会」なる運動もあると云ふ。初代会長は、1973年のチリのアジェンデ政権に対するピノチェトによるクーデターを「神の声」と呼んだ元民社党委員長塚本三郎、後任は日本会議の田久保忠衛らしい(今年死去)。国会議員では稲田朋美、古谷圭司(元安倍秘書、今回も当選)、参与として桜井よし子など。
いずれにせよ、勲章を授ける主体は天皇ということになる。しかも明治節に。これでは今までトント私が興味を持たなかった筈だ。
しかし今度の選挙で共産党は「閣内に入っても天皇制は廃止しません」的なことを主張していたが、これには首を傾げる。
これを聞いて共産党に入れる人はいないし、逆に「白けて」逃す票の方が多い。何と言っても天皇制廃止支持は常時10%近くあり、共産党支持率よりはるかに高い。
どうも共産党も「無党派リベラル・レフト」へのアンテナが機能しなくなっているのでは?