さて、今回の総選挙の投票率は前回を下回り、戦後3番目の低さ。
つまり、今まで自公に入れていた層が、立民、特に国民へ移動したことになる。
理由はほぼ確実に先の見えない物価高、裏金、最後に「裏金取引」のアシストが決め手になった。この点では「情報源秘匿」が確実な「赤旗」の意義が示されたとも言える。
ところで自民から国民へと鞍替えした層のプロフィール。
1)東証2部の正規社員(男女・30代―40代)で自己責任論を内面化し、文化にはほとんど触れずジムに通って健康管理に余念がない。
2)自分はある程度「能力」がある勝ち組だと思っているので、「競争の敗者」には何の同情もないが、どうも最近物価の急上昇と社会保険料の増額で「手取り」が少ない。ジムの仲間と相談しながら投資したNISAの雲行きも怪しい。
3)ここで「社会保障抑制」のために「尊厳死の法制化」=「手取り」の増加を訴える玉木の演説に「なるほど」。とりあえず「尊厳死」を選ぶ側には「自分」は入ってない。
この人達には最初から「福祉国家」という選択は排除されている。いや、実は貧弱ではあれ、日本の社会保障制度で中間層に辛うじて留まっているのだが、それを自覚していない。
「選択的夫婦別姓」に賛成という意味ではリベラルだが、同時に「反ソーシャル」。