ここ2週間、レバノンを空爆し続けたイスラエルは、ついにヒズボラー司令官を殺害。同時に死者1000人以上、難民100万人以上という事情を引き起こしています。そして、この死者、難民の圧倒的多数は民間のレバノン人。
国際法上はレバノンはれっきとした独立国家。であるから、イスラエルの行為は、いつもながら国際法違反の侵略戦争行為にあたり、また倫理上も許されるものではない。
ところが、驚くべきことに米国のバイデン大統領は、ヒズボラ司令官殺害を「当然の報い」と発言、さらに「ヒズボラやハマスなど親イラン勢に対するイスラエルの自衛権を全面的に支持する」と付け加えました。
さらにイスラエルはレバノンの特殊部隊を軍事侵攻、同時にイエメンも空爆しました。
もう、これは誰がどう見ても、イスラエルは中東大戦争の一方的な侵略者。最終的にはイランを戦争に引きずり込み、欧米を巻き込もうとする意図は明らか。当面の所イラン政府は隠忍自重をきめこんでいるが、どこまでもつかは不明。
欧州はイラン敵視政策を長年続けていたツケもあり、イスラエルに足元を見られている。
ところで、イランは日本にとって原油輸入第3位(14・2%)の国でもある。万一日本政府が欧米に歩調を合わせた場合、日本社会は破局に直面するだろう。