さて、解散・総選挙、10月15日告示、27日投開票。
「赤旗」では、今日から「無党派」系の文化有名人のinterviwが始まった。
初回はなんと島田雅彦だった。1980年代後半-2000年代の「軽佻浮薄」の権化のスタイルを知っている私からすると、「隔世の感あり」である。
主張自体は極めてまとも。「自民党総裁選の党首交代は茶番、生活圧迫、対米従属の大軍拡路線は不動」と言っている。続けて「市民の手で自主独立の民主主義」を提唱。
島田雅彦は1961年生で東京外大ロシア文学科在学中「優しいサヨクのための嬉遊曲」で芥川賞候補。その後、大学院受験に失敗、小説家に専念することとなった。この頃の院入試は今と全く異なり、かなり難しかったのである。現在なら島田の学力があれば、どこの大学院でも博士まで進めるだろう。
ちなみに私は小説家としての島田雅彦は全く評価しないが、時代もあって「反右翼」がデフォルトトの、近年の政治言説は「まとも」と考える。
文壇の弟分だった星野智幸の昨今の堕落ぶりとは対照的。とは言え、島田は元来星野とは比べ物にならない秀才ではある。
私は直接会ったことがないが、学部時代の知り合いの父親が島田のパトロンをしていた。
それにしても偉い老けたな―。ま、当たり前か。