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 例のスパルタカス東大教授がこともあろうに浅田彰をフランス革命時の「第三身分とは何か」の著者、シェイエスに準えて、「革命家以来の言説」などと阿諛追従をしている。

 しかし、集まって来る若者をハーレムに囲い込む浅田は論外として、シェイエスは今日本でも「流行」の「エキセン中道」の元祖とされる人物である。

 つまり、シェイエスは市民を「能動市民」と「受動市民」、つまり「上級国民」と「下級国民」に分割し、後者には市民権の一部しか与えないことを提案・実行させた。「能動市民」=一級市民に分類されたのは、かなりの財産所有者の男性のみ。女性全員と中以下階層はここから排除された。

 またテルミドールの反動後、暫時の総裁政府の後、ナポレオンによるブリュメール18日のクーデターが起こるが、この際主導権を取ったのは、シェイエスである。シェイエスは、この時ナポレオンに「私の剣となってくれたまえ」と述べたが、クーデター後あっさりと立場は逆転した。その後、元老院議長、ナポレオン帝政下で伯爵。

 現在、新自由主義が引き起こす矛盾には目をつぶり、都合の悪いことは全てポピュリズムのせいとし、なにがなんでも「中道」を讃える世界的傾向を「エキセン中道」と呼ぶが、これはフランス革命時のシェイエスの立ち位置から名付けられたものである。

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