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鈴木寛氏の「マラルメの火曜会」は「学藝饗宴」と題されていて、これがまた80年代のポストモダニズム@Japanを凝縮するネーミングである。

 私は、ポストモダニズムと新自由主義の共犯関係、主に大学・文化業界を中心とする考えてきたが、鈴木寛のこの「マラルメの火曜会」を見ると、範囲を少し広げる必要があるようだ。

 なんといっても鈴木寛氏は東大法から通産省「資源エネルギー庁」に入省、民主党議員を経て、落選後安倍の文部補佐官を長く勤めて、記者会見で「放送大学ってつまらないでしょ」と言ってのけ、ZEN大学総長予定まで来た人である。また安倍派の重鎮西村康稔とは灘・東大法・通産省資源エネルギー庁のほぼ同期仲間である。また安倍は勿論森喜朗との太いパイプで有名な人物でもある。

 つまり、権力の中枢まで「意味は不明にせよ」ポストモダニズムは浸透していた。つい出に言えば東浩紀と鈴木寛は共に佐藤誠三郎を指導教員とした、という「おまけつき」。

こう見ると、80年代のポストモダニズムが東浩紀・「どわんご」氏の両「テクノロジー教徒」を生み出し、鈴木寛氏を総長とする大学へと糾合したことは、単なる「偶然」とも思われない。

それにしても鈴木寛氏、「松下村塾」もモデルらしいが、これほどマラルメの「火曜会」と対極にあるものはない。 

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