米民主党党大会が話題になっています。
勿論、トランプよりはハリスが「moins mauvais よりまし」であることは間違いありません。
しかし、仮にハリスが当選しても、米国の軍事覇権戦略、そして中東戦略は継続されることは直視しておくべきです。
ハリス自身も指名受諾演説で「米国が常に世界一強く、最も殺傷能力がある軍をもつことを確実にする」と明言。
また「中国ではなく、米国が21世紀の競争で勝利し、世界のリーダーシップを放棄するのではなく強化する」と確約。これは単に選挙向けのリップサービスではなく、米国の支配エリートの総意。
中東に関しては「イランとイラクが支援するテロリストから米軍と米国の利益を守るために必要な行動をとることを躊躇わない。」
これは中東民衆側から見れば、帝国主義的政策の継続を改めて宣言しているとしか映らない。
さらにパレスティナ問題については「私は常にイスラエルの自衛権を支持し、イスラエルの国防能力を常に確保するつもりであることは、はっきりさせておきたい」。
またパレスティナ系米国人の大会での発言は一切認められませんでした。
これでは仮にハリスが当選したとしてもパレスティナ人にとっては地獄、そして世界戦争の危機が継続することには変わりない。