仏では、「新人民戦線」の最大会派「服従しないフランス」が妥協する形で、30代女性を首相候補に指名。
しかし、マクロンはこれを拒否。前にも書いたように仏でが首相は大統領にのみ、責任を負う。つまり大統領は首相を指名できる。
どうもマクロンは五輪を時間稼ぎの「煙幕」にして、新人民戦線を切り崩し、自派への合流を企んでいる模様。
そうしておけば、RN(ルペン派)
は、前々からの慣行通り、与党案に賛成票を投じるだろうとの計算である。
実際、RNはフランスの経済エリートの関係は年々深まっている。つまりにRNはすでに「体制」にとって「アウトサイダー」ではないのだ。
マクロンが民意を無視して、ルイ・ナポレオン並みのアクロバットで「終身統領」にでもなるつもりなのか、それとも・・・
すでに五輪に参加するダンサーたちが抗議の踊りを披露しているという。
しかしマクロンはルイ・ナポレオンと比較しても無能・凡庸で、さらに人気がない。ルイ・ナポレオンは一応は「貧困の撲滅」を唱えたサン=シモニストだったのである。
いずれにせよ、パリの8月は熱くなりそうである。