例の「脳科学芸人」中野信子氏は、「週刊東洋経済」にて「リベラルが勝てないのは脳の仕組みのせい」というタイトルでご高説を展開しているようだ。
中野信子氏は三浦瑠麗と比較しても、「派手さ」はないが、なかなかに「世渡り」がうまく、「芸人」としてのキャリアを着実に歩むタイプのようだ。
以前、外食でTVを観ていたら、「東アジア人の数十パーセントは主体的に思考できないことは脳科学に証明されている」と堂々と解説していて、椅子から転がり落ちそうになった。
本来は、いくらなんでも専門
の脳科学の人が、批判しておくべきだと思うが、今や東大の脳科学の人間が脳の記憶をAIに移し、「不老不死」を10年以内に実現する、などとというトンデモプロジェクトで大型研究費をとる時代である(勿論、そんなことはできないことは当の本人がよくご承知の筈。要は研究費のため)。
どうも芸能プロダクションに登録していない研究者にも、「カネと地位」以外の倫理が消失していく傾向があるようだ。
それにしてもかつて石橋湛山が仕切った「週刊東洋経済」もずいぶんと堕落してものである。
ま、それを言えば大正デモクラシーの言論を担った中央公論も同じだけれども。
やはり21世紀のメディアが必要ということで、しつこく『地平』の広告をしておく。