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 「英国におけるファシズム」

 先日の英国総選挙では保守党が壊滅、労働党が11年振りに政権に復帰。
 しかし、スターマー労働党はブレアのニューレーバーをさらに「右」(ネオ・リベラル)に更新したもの。

 また投票率は極めて低く、多くの有権者が「政治」に絶望したままの状態。

 ここで憂慮すべきなのは、ファラージ率いる極右「リフォームUK」が14%の得票率を取っていること。

 英国は、長く世界システムの覇権国であったため「反ユダヤ主義」、「極右」とも大陸欧州ほど拡大したことはない。(世界システムの覇権国は「普遍主義」ルールを採用するため)。

 しかし、大恐慌以降、モズレー率いる極右政党「イギリス・ファシズム同盟」が上流階級を中心にかなりの支持を集めます。両大戦間の国王エドワード7世はヒトラーと親交があったし、モズレーとダイアナ・ミッドフォードの結婚式はゲッペルスの家にてヒトラーを迎えて1936年に行われた。

 近代戦略論の創始者として著名な『制限戦争指導論』のフラーもモズレー派。

 首相チェンバレンも独との開戦後もムッソニーニの介してヒトラーとの妥協を模索。

 労働者階級の「反ファシズム」とチャーチルの覇権国家への執着によって辛うじて独との講和は回避された。21世紀英国ファシズムの行方は?
 

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