英国総選挙の結果がほぼ出たようだ。
『ガーディアン』の数字では、残り6議席の段階で、労働党410(+212)、保守党119(-249)、自由民主党71(+63)、スコットランド国民党9(-37)で、スナクの保守党は歴史的大惨敗である。
勿論、これはほぼ予測されていた。実際、ここ十年単位で見ても、キャメロン、ジョンソン、スナクら首相をはじめとして、保守党政治家の劣化は酷すぎる。
今回71議席とった自由民主党にとってかわられる時期が来たのかもしれない。
スコットランド国民党(SNP)の減少分はほぼ労働党に行ったと思われる。
ただ、問題は労働党のスターマー執行部で、これは正直マクロン的「ウルトラ中道」とほぼ変わらない。
また安全保障政策でもNATOは当然として、英国の核武装戦力を再拡大する方針である。
新自由主義化した労働党の「左」が政治ブロックとして前景化するには、まだ当分時間がかかりそうだ。
ただ、出来事としては、「右」の現政権が負けた、ということはドーバーを挟んだ仏の7月7日の決選投票に多少の影響はあるだろう。
同日の東京の都知事選にも影響があってほしいが(心理的「バンドワゴン」効果)、どうなるだろうか?