ルペン派に投票する有権者は多くないと思われる(正)。
実際、ルペン派は国会では、最低賃金・年金の引き下げ、医療体制、大企業・富裕層への増税反対など、すべての点でマクロン与党に協力してきた。
従って、まさに極右=ウルトラ新自由主義であり、結局のところ、極右が支配層に奉仕している構図は、19世紀以来の伝統的な構図の反復である。
しかし、「不支持率」70%以上のマクロンが吠えた所で、仏の政治文化における「左右」の対立を覆すのは難しいだろう。
7月7日の決戦投票次第では、7月14日の革命記念日において、1936年と同じく、「ゼネスト」=「大いなる夕べ」が起こる可能性も高い。
となると、1968年以来、60年ぶりの「革命的」事態になるのかどうか、要注目である。