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 その三男はと言えば、全くのTVッ子で、少しばかり「イケメン」であったのを過信して、東京の芸能専門学校とやらに入学したが、さすがに「生き馬の目を抜く」環境に恐れをなして、3ヶ月で実家に舞い戻った。

 そこで何をしたか、というと悪名高い人材派遣業である。それでも所得は低く、電気・ガスなどの公共料金や「物入り」(車を買ってやるなど)の際には、川崎重工倉庫係の父が負担していている。

 これで、食事も風呂も母屋を「使わせない」のだから、やや不条理。何と言っても三男は三人子供をつくったので、その教育費も半ば以上祖父が出している。

 ここで問題になるのは次男である。父の理屈の「家」の相続を実行すれば、もう後は生活保護しかない。父も息子(50代半ば)は「かわいい」のだが、「世間」を恐れてか、80を過ぎてもまだ何の準備もしていない。

 振り返って見ると、1941年生の長兄の子供三人の内、二人は自分で生活できなかった。三男も親の財産にぶら下がって人材派遣業をしている。大学に行かなかった彼の子供たちの将来はかなり「暗い」。

 こうしたケースは、おそらく日本のそこかしこに転がっている筈。

 さらに問題は、人材派遣業の三男の子供たちが「大学」に行ったとて祖父の川崎重工倉庫係より、ましな「待遇」は望めないことである。

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