維新の馬場代表は「大東亜戦争」の呼称と改憲に「大賛成」と改めて表明。
また次期衆院選で与党が過半数割れになった場合、連立があり得ることに言及。
馬場氏は自民との連立を考えているようだが、維新と統一会派を組む前原氏は、国民民主と維新を「打って一丸」として、立憲民主を巻き込もう、とする腹のようである。これは連合の方針とも一致、また先日岡田立憲民主党幹事長=選対本部長が表明した方針でもある。野田元首相も右に倣え。
先週の世論調査では比例の投票先でついに自民は立憲を下回ったので、事態は流動的と永田町関係者は色めき立っているようだ。
それにしても馬場維新代表は現行憲法を「占領軍」に押し付けられた、と言っているが、当時の日本側改憲案は、ほぼ明治憲法と同じ、統治権=主権は天皇にあっ
た。また現行憲法にある「人権」・「地方自治」の項目は一切ない。
これでは極東委員会に認められる筈もなく、引いては昭和天皇戦犯、処刑の可能性さえあった。
そこでマッカーサーは、日本側に改憲作業させることを諦め、SCAP/GHQ側のスタッフに草案を創らせた。
その結果、人権、地方自治、両性の平等、労働権などが憲法に書き込まれたのである。
詳しくは拙著「世界史の中の戦後思想」をご参照いただければ幸です。