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 17日の参院本会議で岸田首相は森喜朗と裏金システムの関係について、「結論とし具体的関与は確認できなかった」と答弁したと云ふ。

 しかし、この答弁、一体誰が「信じる」?さすがに世論調査でもほとんどの人が「信じていない」ようだけれども。

 常識で判断すれば、「関与がなかった」という主張は無理すぎる。一般人なら間違いなく「クロ」とされるだろう。

 「被疑者」が元首相、自民党派閥の大物だからと言って、「シロ」と言い募り、一国の最高権力者・首相までそれを認めるようでは、「法の支配」の理念、一体どうなるのか?

 これは五輪収賄疑惑にも全く言えることである。

 これは安倍の友人だった元TBS記者山口敬之の事件に関しても、同様である。

 権力者とその取り巻きであれば、「法に縛られない」となれば、法治国家の理念は成り立たない。

 これでよく米国で「自由民主主義体制のためにデッキにのる覚悟はできている」(デッキ=海軍の主力として中国と対峙する)と吠えられたものだ。

 「法の支配」とは自由主義にとっての要である。まず「隗より始めよ」とはこのことではないか?

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