おやおや、フジテレビの番組審議会(三浦瑠麗や舞の海含む)で「人権意識が強すぎるとテレビ番組がつまらなくなる」という意見が複数出ていると云ふ。
私はTVを見ないので、確たる断言はできないのだが、仄聞する情報から推測するに、日本のTVはそもそも「人権意識が低すぎる」のではないか?
「人権意識の高さ」と「つまらなさ」の相関関係については、言語道断である。
これは要するに「人権」が「タブー」になると「つまらない」という80年代以来の「おきまり」の言説の反復である。
80年代から吉本興業を代表とする芸能バラエティでは、「マイノリティ」に対する「タブー」ばかりを侵犯することで、「面白さ」を「マジョリティ」に提供する、という構図が続いてきた。
本来、芸能としての「笑い」は「権力」を対象としたもの。であるからして、日本の芸能は80年代にはすでに決定的に「堕落」していた。
広告屋が煽った「ヤンキー文化」にしても、せいぜい「学校の先生」を「権力」と見做していた。文科省、教育委員会、校長に攻撃されていた先生達には「いい迷惑」である。
こうした構図に在り重なったのが文化エリートのポストモダニズム@JAPAN。この連中が今や大学教師になっているのだから、笑止千万とはこのことではないか?