米国は、イラク・シリア領内の新イラン組織の7施設を空爆。バイデン大統領は、「反撃は今日始まった。われわれが決めるタイミングと場所で継続する」と啖呵を切った。
しかし、毎度のバイデンの暴言には「盗人猛々しい」を超えた「世界の帝王」気取りの傲慢さしか感じない。
イラク政府は、米軍による空爆を「主権侵害」と批判。これは当然である。
ところで、先の国際司法裁判所(ICJ)の判決を受けた国連安保理事会でもイスラエルは「自衛権」を盾に戦争継続を主張。米国は「ICJの判決は停戦を命じていない」としてこれを擁護。
つまり、今の所ICJの判決も国連での議論も「ガザの大虐殺」を止めることはできていない。
さらにバイデンは欧米世論と大統領選に向けてイランを挑発し続ける可能性が高まっている。実際「報復は続く」と宣言しているし。
万一イランを巻き込んだ戦争となると、英国がこれに追随することは確実。仏もここ20年の「反イラン」言説がたたって、これに対抗できるかは不明。元来移民をはじめとしてイランと関係の深い独もそうなると引きづられるだろう。
イランを追い詰めすぎた場合、「座して死を待つ」よりは、ロシアの「核の傘」に入る可能性が出てくる。
こうなると、もう「世界戦争」前夜である。