石埼学という「憲法学者」が今度の能登半島沖の地震に際し、自衛隊が動員されることをもって、憲法に自衛隊を明記するために憲法改正すべきと主張しているそうな。
確か、東日本大震災の時にも、亡くなった被害者の方のためにも「今こそ消費税を!」と発信している玄田有史という東大の労働経済学の先生がいた。
こういう人達は、実際の被災者の方のことはどうでもよく、とにかく事件にかこつけて、憲法改正によって自衛隊を国防軍に、あるいは赤字財政対策のために消費税を、という一種の「パラノイア」なのだろう。
それにしても、この石埼という人、第二次湾岸戦争の時は、自衛隊の米軍への協力を批判していたような記憶がある。
ただ、その時にも必要もないのに、ドゥルーズ=ガタリなどを引用して「怪しい」人だとは思った。それにしても、こんな「絵に描いたような」転向があるのだな、と感心もする。
ドゥルーズ=ガタリに関して言えば、『アンチ・オイディブス』の「戦争機械 machine-guerre」、元来人類学者のP..クラストルから援用されたものだが、日本の現代思想ではあまりにも無批判に援用された。
ドゥルーズに対してと異なり、私は元来ガタリの主張にはあまり共感したことがないが、「戦争機械」の用語法もその一つである。