米政府が先日の国連安全保障理事会の決議で「停戦」の文言を削除させたことについて、ネタニヤフは電話会談でバイデンに「感謝」の意を伝えました。
同時に、バイデンはイスラエルに「停戦」を求めないことを確約。
ここに至っては、WWII後構築された国際秩序の正統性は完全に崩れ去ったと言わざるを得ません。
勿論、国連や「戦争」の非合法化と世界連邦政府 、という「理念」は残るでしょう。
しかし、常任理事国の内3カ国を西側が占める、ということは勿論、中東諸国にとって、現在の「核」独占体制の正統性も当面説得力を喪失した。
リビア、イラクと交渉によって核開発を放棄した国家は米国・NATOの攻撃によって崩壊。現在両国とも内戦状態のまま。
もし、パレスティナ自治政府が核兵器をもっていたらー技術的に不可能であるにせよーイスラエルのここまでの一方的虐殺が放置される、ということはなかったと見做される(実際そうだし)。
またNorth Koreaの核保有も、米国の交渉が可能になった、という点で中東では評価される。
イランも無条件で核開発を放棄することはないでしょう。
こうなると、WWII以後の国際秩序、理念、平和の理念は根本から問い直される。
ところで、米国の核が自由に出入りしている日本は?